今回は強めのディスなので、苦手な方はスルーして下さい。
ベイマックス!は(ベイマックスではなくベイマックス!ですよ)は2022年にディズニープラスで配信開始されたディズニープラスオリジナルの短編シリーズアニメです。
配信された去年から観たいなぁ観たいなぁと横目でチラチラしつつ、視聴中コンテンツが渋滞気味だったので他のやつ観終わるまでは、、と楽しみにとっておいた今作。先日ついに鑑賞しました。
私はBig Hero6(ベイマックス)が大大大大の大好きで、映画館で初めて観たときから全てを投げうってあの世界に同化したいと思うほど強く惹かれました。
この気持ち、この尊さは面白いとかかわいいとか表面的な言葉ではとても言い表せない、どこまでも強烈に深くただそこにあるものの愛しさ、上手く書けないのでこの辺りで収めておきます。
そんなベイマックスフリーク待望の新作、10年弱ぶりの供給です。
テレビシリーズは何年も前からあったけど、あれは絵柄も内容もカートゥーンだし正確には映画ベイマックスとは似て非なるものと認識しています。でもあれはあれで面白いし好きです。さっきからあれあれってあれ呼ばわりして申し訳ない、テレビシリーズ。
そう、原作の映画と同じCGで同じビジュアルのベイマックスの新作。また動くベイマックスやヒロが見られるという奇跡と感動、弥勒の世…!
だと思ってたんですよね、これが。
しかし蓋を開けてみると、、
……
毒にも薬にもならない。
この言葉がここまでしっくりくるものもそうそうないだろうというのが率直な感想でした。
なんというかもう、、本当に「無」。よくこんなにつまらなくできたな?これで満足してる製作スタッフ、一人でもいるのか?
ありとあらゆるポリコレコードに抵触させまいと配慮に配慮を重ねた結果、規制でがんじがらめになった末に待っていたのは無。
ベイマックス最大の武器といえば「ほっこりさせること」ですが、素朴にほっこりするほどの魅力がない。道徳的なメッセージ性というほどの説得力もない。笑える要素もない。
一体何を見せられているんだ??3話まで観ましたが一話10分程度という短さでさえ続きを見るのが苦痛です。
ここ数年新作の興行収入も振るわず、ディズニーの没落が噂されていますが、それをありありと感じることになりました。
つい最近も実写リトルマーメイドで黒人のアリエルが物議を醸して、「原作のイメージと違いすぎる、思い出を壊さないで」という声がありました。不自然な”配慮”で原作リスペクトに欠ける演出は思わしくないよなと考えつつ、私自身はリトルマーメイドに思い入れが無いのでそれが実感としては湧きませんでした。
でもその気持ち、今ならわかる。
原作の映画ベイマックスと全く同じビジュアルであの新作を観てしまうと、もはや「もともとの映画のベイマックスって本当に面白かったんだっけ?」という疑いすら浮かんできています。同じ見た目で同じ設定で、どうしてあんなにも差が出るんだ?
ベイマックスがただそこにいるだけで愛おしくて仕方がなかったのに、それをつまらない新キャラとストーリーがいとも簡単に台無しにしている。ベイマックスを汚さないで。
ディズニーはもともと力を持っていたんだから、早くそれを取り戻してほしい。いい加減ポリコレの自縄自縛の呪いから解放されて、一刻も早く面白い作品を作って下さい。