※基本ネタバレあり
2024/1 パージ
まずこのトレーラーを探したときに、2013年の映画ということを知ってびっくりしました。
映画内で2022年3月21日って日付が出てきて、それが当時の近未来を意味するものだったことに今初めて気づく。普通に2022年かぁコロナ以降の話ねーみたいに思っただけだったので。。
まあなんというか非常に良識のある映画だなと思いました。
パージという制度や賛同者にしても、嬉々として参加するパージャーにしても、大変わかりやすい意図的に作られた狂気だし、メッセージ性がストレートです。
よく言う「考えさせられる」余白すらないほど。
たとえば、あんまり映画に詳しくないのですこぶるベタなたとえになってしまうんですけど、アリ・アスター監督映画なんかはもう窺い知れない狂気の塊みたいで見てるとすごく不安になってくるじゃないですか?
ジャンル違いかもしれないので比べるのも微妙なのですが…このパージは、「パージがまかり通ってる世界が正常なわけないじゃん」以外の展開が考えられないんですよね。そりゃそうに決まってると私も思うけど、だったらこの映画やる意味…?スリルとアクションを楽しむ映画と思えばいいのか…?
思った通りの惨劇が繰り広げられることになるけど、それでも最悪の事態だけは回避してくれるのも良識のある映画たる所以です。家族で殺されるの父親だけっていう。高潔なホームレスも思った通り危機一髪のところを助けてくれるし、ちゃんと生き残ってくれる。
あんだけパージに賛同して弱者は屠られて当然って態度だった父親が、ホームレスの土壇場の気高さに感化されて突然考えを変えるのもどうにも説得力に欠けるように思いました。家族を危険に晒してまで戦うか?
あとゾーイとヘンリーは年の差がー!って言われてたけどいうほど年離れてるようには見えなかったんだよな、、ヘンリーは18歳っていうけどゾーイもせいぜい15、6じゃね?18歳は成人だから問題なのか?
でもゾーイもどうせ数年で成人するんだから、何も今すぐ父親をパージする必要なかったんじゃないのか?
チャーリーの偵察人形ミニカーのティミーは素敵デザインでした。トイストーリーリスペクトかなと思う。
残された家族とホームレスが親しい関係になったらいいのにな。奇妙な出会いと複雑な関係性だからこそ、ホームレスが子供たちを見守る叔父みたいになって、良きメンターであり友人という役どころになったらかなり魅力的です。パージのその後の世界をドラマシリーズ化したらもっと面白そう。
2024/2 ハッピーフィート
ラテン系のアデリーペンギンたちがめっちゃかわいいな!コウテイペンギンはリアルすぎて微妙。アデリーはリアルでもキャラっぽい見た目だからなのか。
大人になったマンブルが一匹だけ産毛なの、主人公だからわかりやすいけどなんかグロいなと思うのは私だけでしょうか。
卒業生ペンギンたちがプロムみたいなパーティーやってプロムクイーンのグローリアがセンターで歌ってるのマジアメリカって感じだった。
子供向けにしてはわりとシリアスで、マンブルがたった一人で漁船に立ち向かっていくあたり以降はもう二度と戻れない暗黒の旅…だし途中で飽きるでしょ(大人でも飽きる)
水族館でタップダンス披露して話題騒然になってからのいきなり故郷に凱旋は、いくらなんでも途中経過省きすぎだった。また夢オチかと思った。
2024/2 シークレット・ヴォイス
あえてのオン眉ぱっつんなリラ・カッサンは顔怖いんだけど見てると段々癖になってくるというか好きになってくる。曲もオサレでした。何系っていうんだ?こういうジャンル
リラはどのタイミングで記憶が戻ったのかなぁ。最初は本当に記憶喪失っぽかったけど
リラ・カッサンとしての自分を忘れてしまい、再びリラになるためにヴィオレッタの監修でレッスンするリラだが、そもそものリラ・カッサンが巨大な秘密を抱えた偽りの存在だった。再びなるべきリラ・カッサンなどいなかった。
好きな色を聞かれ、雑誌のインタビュー通りの答えではなく「ネイビー」と答えるリラが少し楽しそう。
嘘を嫌い人にも真実だけを執拗に求めるマルタ。ティーンエイジャーだと思ってたらまさかの23歳で、しんど…
ブチギレヴィオレッタとの喧嘩シーンで昔のトランスミュージック?みたいなのが流れる演出好きです。
最後のヴィオレッタ・カッサンがよくわかんなかったけど、タクシー呼ぶときに手を挙げてたのが印象的だった。ナチスを連想させるから、ドイツは言わずもがなヨーロッパ全体で手を挙げるのは憚られてるんだと思ってた。