※基本ネタバレあり
2023/4 旅する料理 イタリアから世界へ
おいしそう~見たい~とずっと思っていたので、体よく今月で終了してくれてラッキー
19世紀末~第二次大戦後くらいまで、イタリアから南北アメリカ大陸へ何千万人もの移民が渡り、食文化が世界へ伝わっていった。
今では本国よりもアメリカのイタリア系移民の方が多いらしいです。
アメリカ合衆国の、アルゼンチンの、メキシコの、色々な土地のイタリア移民の子孫、イタリア本国の料理人、あらゆる立場の人々が出てきます。
「貧しく育った者は肉を求める」って言葉が出てきてちょっとショックでした 笑
肉大好きで毎日食べたいんだけど、貧しく育った自覚はないんだけどな…
南米、アルゼンチンとかは特に肉を大量に消費するイメージはある。「肉は特別なものではない」と言って竈で毎日牛肉バーベキューしてる人もいて羨ましかった。肉の中でも牛肉って単価が高いはずだけど、南米では違うんですか?
中には「伝統的なイタリアンを守るのだ。新しいレシピなどいらない、改造は改悪を意味する、イタリア産の食材を使わずにイタリアンは作れない」という保守過激派も出てきてめんどくさそうだなぁと思った。「ピッツァには二種類ある。ナポリピッツァと、ナポリピッツァの偽物だ」ですって。
イタリアで食堂をやっている柔軟なおじさんもいて、「イタリア料理が偉大だなんて間違ってる。トマトはアメリカから渡ってきて全国に広まった。アーティチョークも遠い昔トルコから伝わった。イタリア人はあらゆるものを入手し、独自に解釈して自分のものにしてきた」って言ってた。日本と同じですね
フィレンツェの名物料理「ビステッカ」はビーフステーキで、イギリス連隊が燃えさしで肉を焼くのを見て街の名物に仕立て上げた、らしい。食べてみてえな~
そういえばもともとのイタリアンに肉は存在しなかった、とも言われていました。渡米した移民が現地で手に入れた食材でアレンジした料理だと。生ハムなんかはイタリアンのイメージあるけど、歴史は新しいのかな?
それと、戦時中アメリカでイタリア製の食材といえば良質な高級品だったとか。
2023/4 はちどり
Netflixオリジナルドラマ「今、私たちの学校は…」でも主演を務める美少女パク・ジフが主役の韓国映画
韓国映画あるあるというか、お約束というか、かなり暗くて閉塞感強めの世界観に最初の一時間何度も挫けそうになる。
1994年が舞台なんですが、学校では恋愛したり遊びに行ったりするだけで不良のレッテルを貼られるとか、え、戦時中!?と思うような厳しさ。マジで韓国って90年代でもこんな風潮だったの?韓国って日本以上に近代化のスピードが短くて超短期間で発展したんでしょうね。
そんな暗い暗い影が覆っているからこそ、僅かな光は強く眩しく、ヨンジ先生が輝いて見えます。主人公の味方になってくれる粋なお姉さんキャラが出る作品はたくさんあるけれど、ヨンジ先生のような人は他にいない。
ちょっと不思議で洒脱な空気感の持ち主で、程よい距離感があって、自然体な思いやりで接してくれる。
大学を長期間休学しているという事情から察するに、この世の中で立派とされるような模範的な人ではなさそうだという点も魅力です。立派ではないからこそ人の気持ちも慮れるし、ウニ(主人公)にもこうあるべきという正しさを押し付けることは決してしない。自分もこんな人になれるかもしれないと思えるのです。いつか誰かにとってのヨンジ先生になれたら。