歩きで峠を攻める

pixivで11年間二次創作やってます。映画・ドラマ・アニメの感想とか、その他雑記。時々イラスト

配信終了サルベージ記録 Vol.14

※基本ネタバレあり

 

2023/2 箪笥

 

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韓国のタレントの顔ってだいたい日本の芸能人の誰かに当てはまるけど、これは姉のスミ(右)が芦田愛菜に似ているんですよ。

 

ほら、段々芦田愛菜にしか見えなくなってくる。

途中から「あれ?芦田愛菜って韓国語できるの?」と思っている自分がいる。

しかし2004年くらいの映画なので、彼女がまだようやく生まれた頃?かな

 

韓国ってやはり日本と位置的にも人種的にも近いだけあって、文化も似てくるのでしょうか。この湿っぽさ、Jホラーそのもの。

 

古典会談「薔薇紅蓮」を下敷きにしている…らしい。韓国にも昔から怪談があったのね。興味深い

 

で、内容はというと、ほとんど分かりませんでした…私の理解力が乏しいのかしら…

終盤で妹のスヨンが既に亡くなっていたことが明かされ衝撃の大どんでん返し!なのに、シックスセンスみたいに巧妙な叙述トリックなわけでもないし(継母はスヨンを認識していた)、???な状態

 

あ、でもスミが自分を継母だと思い込んで行動しているときがあった?から、スヨンをいじめた継母は全てスミだったのか?

 

気になりすぎて解説読んじゃいました

 

badendnihaimigaaru.hatenablog.com

 

なるほど…やはりスミは二重人格だったか

しかし「ウンジュ(継母)にスヨンの体調について言及させることで冒頭のカウンセリングを受けていたのはスヨンであるかのようなミスリード」とか「視聴者にスヨンが幽霊であることは終盤まで悟られたくない監督、スミが三重人格であるかのようにミスリード」ってあるけど、理解力が無さすぎてミスですらリードされなかった

 

画面が物理的に暗すぎて、輝度マックスで部屋まで暗くしてもなお何が起こっているか分からないシーンも多かった。なんでこんなに暗いんだろうと思ったら、フィルムだからか。2000年代ならもうデジタルが主流になっていただろうから、やはりあえてなのかな?画質の粗さも良い味出してますしね。

 

2023/2 劇場版ほんとうにあった怖い話~事故物件芸人~

 

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事故物件芸人で検索するとやはりというか、松原タニシさんしか出てこないが、そっちじゃないよ!

思ったより単館上映っぽさがあった。劇伴の素朴さ然り、かが屋のクライマックス恐怖シーンの若干力尽きている感や…

 

芸人さんのコントみたいな演技を真面目なトーンの映画で見るって不思議ですね。常にこれは笑うシーンなのか?っていうシュールさがある。

 

最初のニューヨークのときに出てきためぐちゃんっていう彼女、なんか嫌な女だったな。彼氏が本気で怖がってるのに部屋に忘れた携帯取りに行けって強要するし「そんな根性なしだから売れないんじゃないの」っていうあたり、その人が好きなんじゃなくて結局売れっ子芸人の彼女になりたいんだったら、既に売れてる芸人に鞍替えすればいいのでは。売れっ子には相手にされないのか?

 

二番目のかが屋のときは、先輩っていうだけであんな横暴に従うことないよと思ったけど、福島から上京して売れないながらも頑張っていて、二人ともお互いだけが頼りっていう状況だもんな。。衝突は極力避けたいよね、と納得

 

ナレーションが「売れていないが現実を直視せずバイト生活を続け」みたいなやたら卑屈な内容なのがしんどかった。売れれば掌返しで大正義だが、売れなければ見下す世間の目を代弁しているとでもいうのか…

 

最後、遡った末の事故物件の残穢トム・ブラウン。あれは実話?なら9人無差別殺人って死刑レベルの相当な猟奇的事件で世間を震撼させているはずよね。荒川区でそんな事件あったかな…(撮影地が荒川ってだけ?)

トムブラウンのみちおさんめっちゃタイプなんですよね。太っている坊主がということではなく、あの人ピンポイントで。どうでもいいですね

 

2023/2 スプリット

 

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ケイシーは過去に叔父貴から一体どんな虐待を受けたのか…

 

最近はどこもかしかも多様性=善のように語られていたり障害は個性だとか易々と言ってはいけなさそうなセンシティブな語り口も称揚されているようですが…その代償としてどうなったか。という風に見えるのは我田引水か

 

精神科医の先生が23人格の解離性人格障害者を「その多様性には驚くばかりです」と擁護している感じなんだけど、結局先生「僕たちを素晴らしいと言ったよな?」と言われて殺される。23全ての人格を尊重したのは果たして正解だったのか…

 

ケビン(ビースト?)はケイシーのお腹の傷を見て自分と同じように幼少期に虐待経験があることを理解し、ケイシーだけは見逃す。けど他の子は「痛みを通過して初めて人には価値がある」と言って殺す。安全で幸せな境遇の人が許せず、痛めつけないと気が済まないのは、やっぱり嫉妬なのか。

 

でもそういう価値観って、まだ一定の正当性を持ってしまうというか、響いてしまう人真に受けてしまう人もいると思うんですよね。自分も10代の頃そうでした。「戦後日本は物質的に豊かになったから精神が貧しくなってしまった。現代日本人は薄っぺらい」って信じてましたから。そんなのただの破滅主義じゃねと今なら思うけど。

無論、個人の価値までも市場原理で図られて資本主義が人間を狂わせるとか、物の飽和や飽食は有難みを薄れさせるとかの諸問題はあるけど、だから貧しくなれってことでは全くない。

 

去年世界一受けたい授業ウクライナの人がゲスト講師だった回を思い出しました。

出演タレントが授業の感想を聞かれて「自分たちが恥ずかしいと思いました」と答えて堺正章くりぃむしちゅーも「うんうん」みたいに納得してるんだけど、そんなマインドを公共の電波でばらまくの最悪すぎる。

それじゃまるで平和は恥ずかしいこと、ウクライナのように過酷な目に遭うのが正しいことみたいじゃないか。