※基本ネタバレあり
2023/6 モノノ怪
昔のアニメだと思ってたら、なんか思いの外リアルタイムで動いてるっぽいです。
いかにもnoitaminaがやりそうな変化球コンセプチュアルアニメだなぁという印象。
これは邪推ですが、一昔前までのテレビはアニメというメインストリーム文化から見下されているものをやるにはサブカルっぽいお洒落さをエクスキューズにしないといけなかったのではないでしょうか。
ネットフリックスではどうやら化け猫編という回が抜けているようです。最後の大正時代?の方はあったけどその前の時間軸の方が無い。
のっぺらぼうの回に出てきたもののけがめっっっちゃどストライクでした。やれ羨ましや、めでたや、、
お面を外せないもののけが人間に恋をし、夫婦の契りを交わし、、
私だったらあのもののけと添い遂げられるなら本望だよ。あいつだけは斬らないでほしかった
おじゃる丸()が出てくる組香の回も良かったですね。ネタばらしされるまであんな設定だとは思わなかった。
薬売りの使う天秤が魔法少女のアイテムみたいでかわいい。
2023/6 アメリカン・スナイパー
んーなんか…長い。
2時間ちょいは映画としては特段長いわけではないのに、体感でやたら長く感じたのはシリアスなノンフィクションだからだろうか。緩急がほとんど無いです。地味な戦場の映像が延々続いて(戦場っていうこれ以上ないインパクト大のジャンルで地味って!)時々アメリカの家に帰ってるシーンが挟まれてまたイラク派遣されて…っていう
クリントイーストウッドって有名な監督ですよね。私でも名前聞いたことあります
主人公は2013年に亡くなった実在の人物で、米軍史上最多の160人を射殺した伝説のスナイパー。祖国を守るため戦った英雄…なんだろうけど私はアメリカ人じゃないし全く感情移入はないです。
退役後は心的外傷を抱える元米兵の助けになろうと交流していたが、交流した軍人の一人に殺害されるというラスト。
最後のシーンでその軍人が一瞬チラッと映るんですが、あっこいつ目据わってるあかんやつ。。と思いました。せっかく戦場を生き抜いたのに、皮肉にも味方のはずの米軍人の手にかけられる
でも、そういう風に書けば確かに「皮肉にも」と見えるけど、それはあまりにも単純すぎるカテゴライズですね。味方の米軍と敵っていう括りが。クリス・カイル自身は生涯その二元的な括りに適応して祖国を守る軍人として振る舞った。
思えば最初の方にバーで後の妻になるタヤと出会ったときも、そのタヤがあまりにも人を属性から決めつける差別的な発言を連発することに違和感を覚えました。「シールズはろくでなし。私の姉の婚約者がシールズで姉はひどい目に遭った」とか「あなたはレッドネック(南部の荒くれもの)」「テキサス出身?違いがあるの?」
アメリカではそういう皮肉なのがユーモアとされてるらしいから別に意図はないのかもしれないけど、人をカテゴライズで捉えるというテーマがここでも出ていたように感じます。