歩きで峠を攻める

pixivで11年間二次創作やってます。映画・ドラマ・アニメの感想とか、その他雑記。時々イラスト

配信終了サルベージ記録 Vol.16

※基本ネタバレあり

 

2023/2 春夏秋冬そして春

 

 

厳かな映画のはずなのに…

何故だろう、全てがシュールギャグにしか見えないのです。

 

 

冒頭のこれ、奥のまるで扉の意味を為してない部屋の真ん中にぽつんとあるドアから既に面白過ぎて…

 

何なんですか?これ。韓国の山奥にある寺のようだけど、こういう風習があるんですか?調べてもよく分からなかった。

 

最近の配信って、冒頭に「対象:NR」(全年齢)とか、「暴力、飲酒、喫煙」とか出てくるじゃないですか。で、この映画は「性暴力」って出てきて、え…この雰囲気で性暴力って一体何が…?まさかこの寺の和尚が小坊主に…?とか思いながら観ていました。

 

すると、「夏」の場面で(タイトル通り春夏秋冬の章立てで、季節が進むたびに主人公の年代も上がっていく)10代半ば~後半になった坊主のところへ心を病んだ美少女が母親に連れられて来た。ので、ああこれか…と察したけれども、蓋を開けてみると正確には性暴力未遂。寝ている娘の布団の中に手を突っ込んだところすぐに気づかれ、平手打ちを食らう坊主。

そしたら坊主、娘に背を向け目の前の仏像に向かって一心に拝み始める。いや、そっちか!被害者にじゃないんかい。

そういう何もかもがシュールすぎて、、

 

しかし娘もまんざらでもない様子で、すぐに坊主といい仲に。(ほとんど)次の瞬間には岩陰で事に及んでいる。

坊主、幼い頃から人里離れた山奥暮らしで保護者は和尚、まともな性教育も受けていなさそうなのに、そういうのは自然と分かるもんなのかね…不思議でならない

 

そんな二人の関係が和尚にバレるのは時間の問題。発覚後の和尚の一言、「これも運命だったのだろう」わかってるじゃないか。

気づけば心の病も快癒していた娘は「治ったのなら帰りなさい」と下山を命じられ、彼女と絶対離れたくない坊主は、僅かな荷物と共にこっそり寺を抜け出します。

 

わずかな荷物

 

ナップザックから仏様がちょこんと顔を出しよるわ…笑

いちいち面白過ぎるんよ

 

数十年後、和尚も同じ運び方でペットの猫を連れ回している

 

かわいい

 

そして30代になった主人公は、妻の不倫に憤って殺してしまい(たぶんあの娘)逃亡の末に寺に帰ってくるのですが

 

 

右から二番目がその人ですよ。あらイケメンじゃない。10代のときはちょっと…だったのに

 

主人公は罪悪感に耐え切れず自殺を試みるも…

 

 

なんだよそのお札ww意思の力だけで息を止めようって無理があるぞ

 

結局和尚に見つかり、「人を殺したといって死のうとするな!」と叱られる。

そして和尚の言いつけで床一面に般若心経を彫っている最中、とうとう刑事が二人やって来ます。が、和尚の「全部彫り終わるまで待っていて下さい」という頼みをあっさり聞いてくれます。刑事、いい奴らか。

 

しかも刑事、作業に疲れ果てて床で眠り込む主人公に毛布かけてやるし、和尚と一緒に彫った文字に彩色してあげるし、いい奴らか。微笑ましいな。

 

~怪奇~独りでに戻ってくるボート

 

でも、主人公が連行されていった後に一人になった和尚が焼身自殺してしまうのです。大変痛ましい…この映画で初めて悲しくなりました

 

そして季節は冬。出所した主人公が無人となって久しい寺に戻ってきて、修行したり子供を拾ったり何やかんやあってまた春が巡りましたとさ

 

フィギュアスケーター

 

ついつい1からストーリーを追うなどしてしまいました。長くなったのでこの辺りで。